「世界秩序が変わるとき」齋藤ジン著

公開日: 更新日:

「世界秩序が変わるとき」齋藤ジン著

 著者は、ヘッジファンドなどプロの資産運用者に助言をするコンサルタント。日々、世界の動きをウオッチし、市場の見通しやリスクを分析してきた経験で、日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えているという。

 現在、世界では新自由主義的な世界観に支えられてきた既存システムが信認を失い、パラダイムシフトが起きようとしており、その結果、勝者と敗者の入れ替え戦が始まり、日本が勝ち組となるからだという。米国のトランプ現象や英国のブレグジット、欧州における極右や自国中心主義の台頭、米中対立、ウクライナ戦争など、今、私たちが目にしている混乱もその背景には「新自由主義への反乱」があるという。

 起きつつあるゲームチェンジと、チェンジ後の世界を描き、日本復活の道筋を示す経済リポート。

(文藝春秋 1155円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較