「古き佳きエジンバラから新しい日本が見える」ハーディ智砂子著

公開日: 更新日:

 スコットランド人と結婚して古都エジンバラに住む著者は、結婚後、現地の資産運用会社や生命保険会社でキャリアを積み、現在はファンドマネジャーとして活躍。在外生活30年を超えた著者が、異国の地から見た祖国を語るエッセー。

 地球環境や社会正義を真剣に守っていく仕組みをつくらなければ人類に未来はないことは誰の目にも明らかだ。日本には、そんな時代に大きな役割を担う能力があると期待をかける。

 海外で暮らして分かった日本の教育の優れている点、逆に今の日本が海外を見習って目指している「自分の意見を堂々と言えるようになる教育」の弊害など、両方を熟知する著者ならではの視点で、それぞれの文化と、仕事を通じて実感する日本の成長性を語る。

 (講談社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ