「古き佳きエジンバラから新しい日本が見える」ハーディ智砂子著
スコットランド人と結婚して古都エジンバラに住む著者は、結婚後、現地の資産運用会社や生命保険会社でキャリアを積み、現在はファンドマネジャーとして活躍。在外生活30年を超えた著者が、異国の地から見た祖国を語るエッセー。
地球環境や社会正義を真剣に守っていく仕組みをつくらなければ人類に未来はないことは誰の目にも明らかだ。日本には、そんな時代に大きな役割を担う能力があると期待をかける。
海外で暮らして分かった日本の教育の優れている点、逆に今の日本が海外を見習って目指している「自分の意見を堂々と言えるようになる教育」の弊害など、両方を熟知する著者ならではの視点で、それぞれの文化と、仕事を通じて実感する日本の成長性を語る。
(講談社 860円+税)