「底が抜けた国」山崎雅弘著

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「底が抜けた国」山崎雅弘著

 かつてはあり得なかった低レベルの不正や腐敗が日本社会のあらゆる領域で頻発している。たとえば、安倍政権下で行われた憲法9条に基づく専守防衛の国是の実質的放棄など、民主主義をないがしろにした数々の政策決定をはじめ、政治家による巨額裏金脱税や旧統一教会との癒着など、枚挙にいとまがない。

 政界だけにとどまらず、財界や官僚、さらに権力の監視役であるはずの大手メディアまでが利権で絡み合い巨大な「支配層」を形成し、倫理崩壊を助長させている。以前であれば良識や常識のレベルで機能していた「社会の自浄作用」がまったく働かない「底が抜けた」状態が今の日本だと著者は指摘する。

 こうした社会に蔓延する病理を一つ一つ読み解き、「社会の自浄能力」をどうすれば取り戻すことができるのかを考察した世直しテキスト。 (朝日新聞出版 957円)

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