「底が抜けた国」山崎雅弘著

公開日: 更新日:

「底が抜けた国」山崎雅弘著

 かつてはあり得なかった低レベルの不正や腐敗が日本社会のあらゆる領域で頻発している。たとえば、安倍政権下で行われた憲法9条に基づく専守防衛の国是の実質的放棄など、民主主義をないがしろにした数々の政策決定をはじめ、政治家による巨額裏金脱税や旧統一教会との癒着など、枚挙にいとまがない。

 政界だけにとどまらず、財界や官僚、さらに権力の監視役であるはずの大手メディアまでが利権で絡み合い巨大な「支配層」を形成し、倫理崩壊を助長させている。以前であれば良識や常識のレベルで機能していた「社会の自浄作用」がまったく働かない「底が抜けた」状態が今の日本だと著者は指摘する。

 こうした社会に蔓延する病理を一つ一つ読み解き、「社会の自浄能力」をどうすれば取り戻すことができるのかを考察した世直しテキスト。 (朝日新聞出版 957円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  3. 3

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  4. 4

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 5

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  1. 6

    巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴

  2. 7

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  3. 8

    辰己涼介は楽天残留が濃厚 ソフトバンク東浜巨らFA行使“残り物”たちの気になる行方

  4. 9

    新大関・安青錦に追い風? 八角理事長が看破した横綱・大の里「左肩回復遅れ」

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真に「村上宗隆の2倍」の値段がついたカラクリ