「遊びと利他」北村匡平著

公開日: 更新日:

「遊びと利他」北村匡平著

 子どもにとって遊びの空間である公園や園庭は人間形成の重要な場所だ。著者によると、その公園が2000~10年代にかけ、大きく変質したという。豪華な遊具も増えたが、子どもたちの遊び方も、以前とは異なるものに変化しているそうだ。

 それは、映像配信などの娯楽空間で起こっているのと同様、管理化・効率化の問題だと指摘する。つまり、リスクを回避し、不安定な状況を好まず、効率よく遊び、情報を得ることが何よりも重視される。

 他者と相互にポテンシャルを引き出し合うのではなく、お互い自らの利益のために他者をコントロールするよう振る舞う。

 子どもたちの遊び場の空間を観察しながら、現代社会の危機的状況を描き出し、「利他的な環境の構築」にその解決のヒントを見いだす社会論。 (集英社 1265円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「Hey! Say! JUMP」山田涼介のグループ内「独り勝ち」で広がるメンバー間の“収入格差”

  2. 2

    TBS「サンデーモーニング」は高市政権に狙い撃ちされないか…高視聴率だからこそ心配だ!

  3. 3

    熱意と覚悟が欠如…国内男子ツアーの衰退を加速させる日本ゴルフツアー機構の“残念さ”  

  4. 4

    河合優実は帰国子女が2割を占める“公立のインター”都立国際高校のダンス部で活躍

  5. 5

    “茶番”自民党総裁選の広報係? TBS系「ひるおび」が連日の大ハシャギ…ふかわりょうは痛烈批判

  1. 6

    【感謝】「もっと沢田研二~」はこれで最終回。そして来週からは……

  2. 7

    音楽番組がまた姿を消す「with Music」「週刊ナイナイミュージック」がたった2年半で撤退

  3. 8

    「エプスタイン文書」名前記載日本人のジャニーズ“顧問歴”が波紋…ファンの擁護と芸能界に広がる影響

  4. 9

    中道にとっての当面の党再建策は「学会による落選組の支援」と「議員の差し替え」

  5. 10

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁