「テレビの荒野を歩いた人たち」ペリー荻野著

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 NHKがテレビの本放送を始めたのが1953年。TBSテレビはその2年後に開局した。石井ふく子はもともとTBSラジオのスポンサー企業の宣伝部にいたのだが、テレビドラマの企画が必要になるため、声をかけられた。当時はラジオ優先で、テレビ局に異動になった者は「左遷」と嘆くありさま。テレビドラマは経験者が少なく、手探りで始めた。白い犬が必要と言ったら、時代劇なのに本番直前に届いたのはスピッツ! しかたなく、はさみで毛を切り、ピンクの鼻を黒く塗って間に合わせた。

 他に、俳優として東映に採用されたが斬られ役ばかりで、後に殺陣師になった菅原俊夫ら、テレビの草創期に活躍した12人を紹介。

(新潮社 1600円+税)

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