著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(108)ようやくかよ 遅えよ

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 誠が独り言ちると、テレビ画面に目をむけながら、眉根に皺を寄せた。

「お……とうとう来たか?」

 画面から機械音が聞こえ、アナウンサーが話を止めた。

 画面の上に、「速報」の文字が浮かぶ。

 アナウンサーがプロンプターに視線を送り、その表情は一気に緊張した… 

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