「無縁仏でいい、という選択」島田裕巳著

公開日: 更新日:

「無縁仏でいい、という選択」島田裕巳著

 2010年に著者が上梓した「葬式は、要らない」が大きな話題となり、葬式の簡略化が進んだ。その後、氏は火葬された遺骨を引き取らない「0葬」を提唱。0葬なら墓を建てる必要もなくなる。

 多死化社会を迎え、葬式や墓など死後の扱われ方が大きく変わろうとしている中、私たちは自分たちの生と死をどのように考えればいいのかを掘り下げたテキスト。

 まずは葬式の歴史をさかのぼる。仏教式の葬式は、故人のためという体裁をとっているものの、金が必要だという寺院、そして僧侶側の都合によって生み出されたものであったと指摘。葬式仏教から完全に脱する時がきているが、それを妨げる墓問題についても言及する。

 長寿、多死化を迎えた日本人の死生観の変化を見つめる問題作。 (幻冬舎 1056円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上