(19)恩赦で八丈から帰った人がいると
小春日和の午後だった。殺伐とした世情などどこ吹く風、小河内川は陽光を集めてきらめいている。
「弥吉どのはなにもいっていませんでしたよ。何用で伊豆へ出かけたのですか」
土手に並べた干し板に濡れた紙を貼りつけながら、由衣は幸にたずねた。
「くわしゅうはわかりませ…
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