50周年を迎えた「コバルト文庫」物語の世界観を体験

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 1975年5月25日に集英社から創刊されたコバルト文庫は、今年で50周年を迎えた。80年代に女性作家が描く「少女小説」というジャンルを確立したレーベルで、当初はジャンルを問わず幅広い作品を扱っていたが、氷室冴子氏の平安時代の宮廷貴族社会を舞台にした「なんて素敵にジャパネスク」などのヒットをきっかけに少女小説が一大ジャンルとして成長。

「2015年に紙での発行を終了しましたが、その後オレンジ文庫を立ち上げ、DNAを引き継ぐ形で刊行を続けています。オレンジ文庫は昨年10周年を迎え、現在11年目です」(集英社コバルト・オレンジ文庫編集部・編集長の大好環美氏)

 50周年を記念して、5月10日(日)まで東京・渋谷の西武百貨店(A館・7階)で企画展「ときめくことばのちから展-少女小説化は死なない!─」が開催中だ。

 今回の展示では、全4711冊の中から名作・ヒット作を厳選し、さらに印象的な「言葉」を100点選んで展示。展示は体験型で、引き出しやパネルを使いった仕掛けのほか、「ウィスパールーム」と名付けた空間では、「マリア様がみてる」「炎の蜃気楼」「伯爵と妖精」「まんが家マリナ」の4作品をテーマに、音声演出で物語の世界を体感できる。

 とくに藤本ひとみ氏の少女小説「まんが家マリナ」は、80~90年代にかけて全23冊が刊行されたが、長年未完となっていた。今年年末には32年ぶりに続編・完結編が刊行予定だという。

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