キアヌ主演「47RONIN」 記録的大コケもプロは高評価

公開日: 更新日:

「和魂洋才ならぬ洋魂和才。忠臣蔵の魂を外国人ならではの視点で真面目に描いた作品」とは、映画批評家の前田有一氏。

「先日、映画のPRで来日したキアヌは四十七士が眠る東京・泉岳寺に墓参りに訪れたのですが、その様子は大々的に報じられなかった。プロモーションありきの演出ではなかったように感じます。今回の役柄に真摯に取り組んだキアヌの姿勢は、大石内蔵助役の真田広之との壮絶なチャンバラシーンにもよく表れている。そして大きなポイントは、リンシュ監督が忠臣蔵の精神を理解していること。世界各地で内紛が絶えないことからも分かるように、外国人にはあだ討ちは連鎖するもので終止符を打つという思想はない。最後の四十七士の切腹シーンを劇的かつ華々しく描いたのは、極めて日本的な情緒である赤穂浪士の精神に感銘を受けたからでしょう」

 真田のほか菊池凛子や浅野忠信も出演する本作。外国人が握ってもうまい寿司だってある。“食わず嫌い”はやめて、ぜひ劇場へ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー