バイト先で突然…笑福亭笑瓶が鶴瓶に弟子入りしたきっかけ

公開日: 更新日:

 オトンは銀行マンやったんです。そやけど仕事は庶務係に所属する小使いさんやったんで、一般入社の社員さんと違うて給料はえらい安かったみたいでね。それでオカンは家計を助けるために生命保険の外交員してました。

 住んでたのは大阪市住吉区。ご飯は、いつもオカズが一品。ない時は、きな粉ごはんやからね。

 オヤツの定番は、はったい粉。今の人はわからんやろなぁ。大麦を炒ってひいた粉で、お湯入れるとゼリーみたいになるんです。わらび餅の親戚みたいな感じ、言うたらわかりやすいですかね。お腹すいたら、それを自分で作ってチビチビなめてました。

 兄と姉がいて、ボクは末っ子です。育ち盛りが3人おれば食費もかかりますやろ。オカンは、そうやって倹約しながら子育てしてたんです。

 今じゃ、各部屋に1台あっても不思議やないテレビもね。ウチは買うたのが東京オリンピックの時やったから、ボクが8歳になる前。白黒の中古でね。それでもうれしかったもんです。やっと世間並みになったいうてね。

 そんな生活やったんで、大きぃなったら有名になりたい、お金持ちになりたい、いう夢は人一倍持ってました。そやから、中学卒業したらすぐに東京行って働こう思うてました。さすがに「高校ぐらい出とらんと」て、説得されて進学したんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  2. 2

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  3. 3

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  4. 4

    82歳で死去の橋幸夫さんが日刊ゲンダイに語っていた「佐川急便事件」と「統一教会」のバッシング報道

  5. 5

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  1. 6

    御三家の生き残り舟木一夫の“傷だらけの人生”と、兄貴分だった故・橋幸夫さんも太鼓判のサバイバル術

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋