池井戸ドラマ初主演 織田裕二が語る「株価暴落」への意気込み
池井戸潤原作のドラマ「株価暴落」(19日22時~、WOWOW)で織田裕二(46)が主演する。経営危機に陥りながらもプライドを捨てきれないメガバンクで、自らの信念に忠実に突き進む孤高のバンカーを演じる。
――「企業戦士」の役は初めてだとか。
やっと来た、待ってましたという気持ちです。街を歩けばごくごく普通にいるサラリーマンが、日頃どんな思いで戦っているのか。日本の就業人口の中でも大多数を占め、日本経済の基盤を支える人を演じられることがうれしかったですね。普段は組織のルールにのっとり、ダーク色のスーツに袖を通し、個性を抑え、無味乾燥に見える銀行マンでも心の中はバッチバチいってる。僕が演じる板東という男は真夏の暑い盛りだからこそ、ネクタイをビシッと締めるようなタイプ。面と向かって拳を振りかざすことはなく、至って静かに、見る相手を暑苦しくさせたりするんです。社章も場合によってつけたり、つけなかったり。戦闘服の着こなしひとつで心の機微を表現する。細かい部分にこだわってつくった、そんな作品です。
――専門用語が飛び交う池井戸作品。かつ、地上波の民放ドラマとWOWOWでは勝手が違ったそうですが。