俳優・加藤健一さんは“静かな酒”が好き 「芝居の話は抜きで」

公開日: 更新日:

■最近は飲まない俳優も増えた

 昔の演劇人って、飲んだら演劇論を戦わせたり、殴り合いのケンカをしたり、若い役者に説教を始めたりといったイメージがある。でも、僕はそういうのはダメなんですよ。お酒を飲むなら芝居を抜きにして静かに飲む。だから、新宿の飲み屋街なんかでは、演劇人の修羅場と遭遇しそうな店は避けて飲んでました。

 今はビール1本と日本酒2合が適量。40~50代は量も多かったし、途中で記憶がなくなることもありました。最近はさすがに記憶がなくなるラインがわかってきたので、それを越えないようにしています。

 旅公演のときはなんといっても地元のお酒が楽しみですね。ただ、不思議なもので、旅先で飲んでおいしいと思ったお酒と同じ銘柄を東京で飲んでも「こんな味だったかなあ」と思うことがしばしばあります。旅先だからおいしいということもあるんでしょうか。
 昔は旅公演だとみんな大部屋で一緒だったから、すぐに飲み会が始まったものですが、今はすべて個室だからそんな楽しみもなくなりましたね。飲まない人も増えたし。稽古が終わったら早く帰って、個々人の趣味を楽しむという傾向もあるようです。気を使わないから楽といえば楽なんですが、ちょっぴり寂しい気もしますね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル