(1)めまいのセルフケア…カルシウムとビタミンDの積極的摂取

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 めまいの中で最も多くを占めるのが「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」です。耳の最も奥にある内耳という器官から「耳石」という小さな結晶がはがれ落ち、三半規管に入り込んで動くことで生じるめまいです。

 このBPPVに非常に有効なセルフケア「ヘッドアップ就寝治療」を4回に分けて(9月17~20日付)、本欄で紹介しました。今回はヘッドアップ就寝治療以外のBPPVのセルフケアを紹介し、次回以降はBPPVに次いで多いメニエール病のセルフケアについて深掘りしていきたいと思います。

 BPPVは、加齢によって起こりやすく、特に女性に多く見られます。というのも、BPPVとの関連が強い病気として「骨粗しょう症」が挙げられるからです。

 女性は、主に45~55歳で閉経を迎えます。すると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、これまで女性ホルモンが担ってきた機能が失われます。その一つが骨の代謝の調節です。

 女性ホルモンは骨吸収を緩やかにし、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。閉経以降はそれが十分に行われなくなるため、骨からカルシウムが溶け出して骨量が減り、骨粗しょう症のリスクが高まります。加齢でカルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが弱まり、腸管でのカルシウムの吸収が低下することも、骨粗しょう症のリスク上昇に拍車をかけます。BPPVの原因となる耳石はカルシウムでできており、カルシウムが溶け出しやすくなると、耳石も、もろくはがれやすくなります。つまり、「骨粗しょう症が起こりやすくなる=耳石がはがれやすくなる」ということなのです。

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