【主力野手】森下は“天才型”で今岡誠訪に近似、近本の分析力はチーム随一
1977年ドラフト5位で内野手として阪神入団、引退直後の82年から昨年まで43年間にわたり、スコアラーとしてチームを支えたのが飯田正男氏(66)だ。プロ野球史上最速でリーグ優勝を果たした阪神の主力選手の思い出話を交えつつ、スコアラー目線で分析してもらった。
2回目は、中軸として活躍した森下翔太(25)ら、主力野手について──。
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──森下翔太は1年目から徐々に成績が上向き、今季は主に3番として23本塁打を放ちました。
「翔太はいい場面で打つので、その印象が強いですよね。どちらかというと天才肌かもしれません」
──感性重視の面があるんでしょうか?
「投手が代わったりすると、僕から配球は伝えますが、自分の感性を大事にする打者だと思います。もちろんロッカーなどで相手投手の映像を見たりはしているとは思いますけど、このボールを狙って待って……というタイプではないかもしれないですね。来た球に反応する、といいますかね」