「仁義なき 聖書と美術の世界」架神恭介、池上英洋著

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「仁義なき 聖書と美術の世界」架神恭介、池上英洋著

 キリスト教を巨大任侠組織キリスト組、神ヤハウェはその伝説的侠客、そしてイエスを若頭に例え、聖書をテーマにした西洋絵画の名作とともに「広島弁」で解説するユニークな教養テキスト。

 あのアダムとエバも、エデンの園をシマとして預かっていたヤクザ夫妻の設定にして楽園追放までの経緯を紹介。さらに、聖書に限らずあらゆる宗教や神話には人間が根本的に抱く疑問に対する答えを用意するという機能があるとし、楽園追放のエピソードは、「私たちはなぜ死ななければならないのか」という問いに対する答えだという。その上でマザッチョの「エデンの園からの追放」が「最初のルネサンス絵画」として高く評価されている理由を解説。

 以降、旧約、新約の聖書の物語をヤクザの抗争に見立てて描く。 

(筑摩書房 1320円)

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