阪神・佐藤輝明「メジャー準備」に余念ナシ…現時点で契約金76億円、来オフは最大121億円まである
「来たるべき日に向けて、余念がないですね」
コーチ経験のある球界OBがこう言うのは、阪神の主砲・佐藤輝明(26)のことだ。
かねてメジャー挑戦の思いを公言しているサトテルは、11月15、16日の侍ジャパンの強化試合(韓国戦)を辞退した。侍Jの強化委員長を務めるNPBの中村事務局長が「シーズン終了直後、あるいはクライマックス、日本シリーズと試合が続く中で、コンディション面の不安もあり、今回、強化試合に招集を見送らせていただいた選手がいた」と話したものの、来春WBCへの出場に意欲を燃やすサトテルのまさかの辞退に、球団内外は騒然。今オフのメジャー挑戦が決定的な村上宗隆(ヤクルト)らもメンバー入りしなかったことから、「よもや、球団が今オフのポスティングを容認したのでは?」との声も聞かれたほどだった。
実際に今オフにメジャー挑戦するかどうかはともかく、ポストシーズン終了後は十分に休養を取ったうえで自主トレに精を出すつもりだという。
前出のOBがこう続ける。
「今季は生え抜きではあの掛布雅之以来の『40本塁打、100打点』をクリアし、2冠を獲得。MVP受賞も確実視されています。さらにリーグ優勝したこともあって、オフはテレビ出演やイベントなどのオファーが殺到している。2年前の23年の優勝、日本一達成時はオフも大忙しでしたが、翌24年は二軍落ちを経験するなど、16本塁打にとどまった。その反省もあって、今オフは基本的に自身の調整に専念するつもりだと、聞きました。今季は開幕直前の3月に侍Jのオランダとの強化試合に出場するなど、オフから休みなくプレーしており、疲労も蓄積しています。仮に日本シリーズまで進出すればなおさら。来シーズンに備えるのはもちろん、来春の開幕前には本人がかねて出場を熱望しているWBCが控えていますからね。例年以上にペースを速めて体を仕上げる必要がある。そんな状況ではイベントやメディアに出演している時間はないでしょう」
そんなサトテルを巡ってはすでに、メジャーの複数球団による調査がスタートしている。