元TBS小島慶子が処女小説でつづった 女子アナの暗部と恥部

公開日: 更新日:

〈私には、ブスの気持ちがわからない。〉といった過激な書き出しはホンの序の口。TBSの人気アナウンサーとして業界の暗部も恥部も知り尽くした筆者だからこそ描けた世界がそこにある。

 小島がこう話す。

「小説執筆のお話を初めて頂いた時、正直、経験のない自分にはできっこないと思ったのですが、それから間もなく、正月の初詣で2カ所の神社でおみくじを引いたんです。そうしたら、その文言が両方とも『人の話は素直に聞くべし』。ああ、自分はよっぽどひねくれ者なんだなあって。小説執筆のお声がけもこの先二度とないかもしれないなって、挑戦してみることにしたんです。

 実際、元女子アナが書く小説となれば、自分が読者だったら、もちろん女子アナの世界だろうと期待します。曲がりなりにも15年間、自分が身を置いていた世界。他人が見る女子アナ像、女子アナ当人の口に出さない心の内などは感じ取ってきたつもりです。それを今回、表現しました。

 具体的に実在するモデルはいません。私が見て感じてきたものに、世間が期待しているであろう女子アナ像をくっつけました。女子アナが嫌いな人も好きな人も、いろいろなイメージをお持ちだと思います。中には一体、女子アナってどんなセックスするんだろうという妄想もあるでしょう。そういった皆さんの妄想と期待に沿うような内容です。欲をいえば、働く女性に共通するしんどさなども感じ取っていただけるとうれしいです」

 華やかに見えるテレビの世界で、美人は美人なりに、ブスはブスなりにもがいて生きていることがよくわかる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃