【ジャニーズ事務所】“帝国”に残されたもうひとつの課題

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 年間総売り上げ1000億円のグループ企業が二百数十億円の損失を出すところだった――。ドル箱のSMAPが解散する、しないで大揺れとなったジャニーズ事務所。18日夜、SMAPのメンバー5人が「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で生釈明し、ひとまず存続の方向で収拾がはかられたようだが、今後の活動への影響は見通せない。

 ここは創業者のジャニー喜多川社長(84=本名喜多川擴)と、姉のメリー喜多川副社長(89=本名藤島メリー泰子)、そして、メリー氏の娘で後継者の藤島ジュリー景子副社長(49)3人のファミリー企業で、社内の情報は一切公開しない方針を貫いているという。

「1962年に創業し、75年に法人登記してから経営の実態はずっとベールに包まれていますが、グループ全体の年間総売り上げは1000億円を超えるとも。また、赤坂の本社ビルなど数百億円規模の不動産なども多数所有しているといわれます」(民間調査会社関係者)

■実質的な経営者はメリー氏

 もともと4人組のアイドルグループ、ジャニーズに始まる小さな芸能事務所にすぎなかったが、68年のフォーリーブスのデビューから頭角を現していく。79年のたのきんトリオ、82年のシブがき隊、85年の少年隊、88年の光GENJI……。

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