著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

日本人の価値観を揺さぶる 厚切りジェイソンの「正論」

公開日: 更新日:

 日本人は他人の目を気にする民族だといわれている。「みんなと同じでなければいけない」という同調圧力が暗黙のうちに共有されていて、誰もが他人にどう見られているかを意識しながら生きている。最近では、SNSなどのネットツールの発達により、相互監視の目がますます厳しくなっている。有名人が書き込んだ些細なひと言が、思わぬ反発を受けて「炎上」騒動に発展することも多い。

 そんな日本人のあり方に疑問を投げかけ、大きな反響を巻き起こしているのがお笑い芸人の厚切りジェイソン(30)だ。彼はミシガン州出身の米国人。IT企業で役員を務めながら芸人としても大活躍である。

 SNSで一般人からの質問や悩み相談に答えていたところ、それが話題になった。その内容をベースにまとめた著書「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」(ぴあ)は、彼らしい堂々とした主張に満ちている。

 他人の目なんて気にする必要はない。やりたいことをやればいい。失敗を恐れるな。目標達成には小さい努力を続けていけばいい――厚切りジェイソンの主張はどれもまごうことなき正論だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因