殺陣なし時代劇 映画「殿、利息でござる!」ヒットの秘密

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 阿部サダヲ(46)主演の映画「殿、利息でござる!」(松竹、中村義洋監督)が下馬評を覆す奮闘を見せている。本命視されていた同日(14日)公開の佐藤健(27)主演作「世界から猫が消えたなら」(東宝、永井聡監督)を上回る興行成績をマークしているのだ。

 その勢いは公開2週目でも衰えず、ディズニーの「ズートピア」に続くランキング2位を守り、興行収入6億円を突破。最終的に及第点の2ケタ超えは堅く、15億円も見込める状況だという。製作・配給する松竹は「うれしく思っています」(同社宣伝部)とクールな反応だが、実はこれ、数字以上のオモシロ現象なのだ。

 国内3大メジャー映画会社(東宝、東映、松竹)の中で独り勝ちが続く東宝は、実写の大作を公開すれば他を寄せ付けない大ヒットを連発している。ところが、14年3月に公開のテレビドラマでお馴染みの人気シリーズ「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」は、同時公開の井上真央(29)主演「白ゆき姫殺人事件」(松竹)に興収成績で敗北。くしくも「白ゆき」と「殿、利息でござる!」は同じ中村監督作品で、「連チャンで王者を打ち負かした」(映画ライター)と話題になっているというわけだ。

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