吉田羊ソックリ NHKドラマで存在感放つ陽月華って誰?

公開日: 更新日:

 ドラマ自体も質が高い。NHKとともに制作に名を連ねる「カズモ」は「岸辺のアルバム」や「ふぞろいの林檎たち」といった数々の名作ドラマを手がけてきた元TBSの大山勝美氏が設立した会社だ。

「大山氏は2年前に亡くなられましたが、今ドラマは名プロデューサーの遺志を継いだ丁寧な作りが随所に感じられます。登場人物一人一人をきちんと描くのはもちろんのこと、いきなり本編に入るのではなく、出演者にあらすじや状況説明をさせるモノローグ的なシーンを入れるなどチャレンジングな要素もある。キャスティングも大山さんの妻で女優の渡辺美佐子を起用しドラマ好きの心をくすぐり、森川や陽月、高橋一生などそれぞれの役者の持ち味を生かした適材適所の配役。なかでも陽月が演じるアラフォーの独身で賃貸マンションに住み続け、人生に迷いを感じている姿は見ている側に共感を抱かせる。風呂場で東京砂漠を熱唱したり、居酒屋でひとり飲みして寝てしまうなど、ちゃめっ気のあるデキる女はハマり役といえるでしょう」(前出の桧山氏)

 吉田もNHK朝ドラ「純と愛」(12年度)でツンケンした女上司を好演してブレーク。それからというものアラフォーのいい女キャラは彼女の独壇場と化しつつあったが最近は人気になりすぎて“露出過多”も否めない。そこに強力ライバル登場である。「硬」の吉田か、「柔」の陽月か――。“アラフォーいい女”戦争の行方が楽しみになってきた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み