愛弟子・小西博之が語る 松方弘樹さんの「豪快伝説」<下>

公開日: 更新日:

 先日亡くなった俳優・松方弘樹さん(享年74)を「時代劇と夜の師匠」と仰ぐのは、コニタンこと小西博之さん(57)。ドラマ「名奉行 遠山の金さん」(89~93年)の撮影時には、京都・祇園のイロハを教わったという。なみなみとつがれたヘネシーのグラスを傾けながら、夜ごと、松方さんから聞いた秘話とは――。

  ◇  ◇  ◇

 松方さんは湿っぽいのはお嫌いで、お酒の席はいつも賑やかでした。カラオケも好まれて、よく石原裕次郎さんの歌を歌われていました。そうそう、裕次郎さんの形見分けとして釣り竿を譲り受けたそうで、「使ってるかって? バカヤロウ!大事に飾ってあるよ」とうれしそうに話されていましたね。

 お父さまの近衛十四郎さんとの思い出もよく聞かせてもらいました。松方さんが子供の頃、近衛さんはしょっちゅう祇園のお茶屋さんに泊まってらしたそうで、松方さんは、弟の目黒祐樹さんの手を引いてそのお茶屋さんに行き、「お父さん、きょうは帰って来てもらえませんか」と呼び戻しに行ったそうです。

 松方さんが中学生ぐらいのときには、運命的な出会いもあったそうです。お父さまと一緒に京都市内のホテルのプールに遊びに行ったときの話で、お父さまがわざわざ出向いていって、見知らぬ男性に挨拶をされたそうなんですね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ