譲り受けた大役を4年間、大事に務めあげ、「時代劇に松方弘樹あり」と存在感を発揮されたのは、みなさんの記憶するところだと思います。話を聞いて感動しまくっている僕に、「バカヤロウ、俺を泣かすな」と目を潤ませる松方さんの横顔は、いまでも鮮明に覚えています。
▽こにし・ひろゆき 1959年、和歌山県生まれ。中京大商学部卒。「欽ちゃんの週刊欽曜日」(82年)でレギュラー出演し、欽ちゃんファミリーの一員として「コニタン」の愛称で人気を博す。その後、「ザ・ベストテン」2代目司会者を務め、俳優としても「私鉄沿線97分署」など多数のドラマ、映画に出演する。