著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ASKAと清水富美加に違和感 一連の騒動は“本の宣伝”なのか

公開日: 更新日:

「引退・出家」騒動勃発当初は清水富美加にも同情的な声もあったが、事態は大きく変わった。

 清水が事務所への不満と出家に至る経緯を本にして出版するという新手に出た。事務所が「不可解」と困惑するのも当然のこと。書籍の出版は緊急でも1カ月は時間を要す。あらかじめ出版の準備をしていたと思うのが自然。仮に、5月の契約更改時に退社。その後に出版なら、これほど話題になることはなかったはず。「先に出版ありきで事務所との対立軸を仕掛けたのでは」という疑惑も持たれている。

「類は友を呼ぶ」かのように、騒動の渦中にあったASKAの告白本の発売が清水とかち合った。ASKAも発売2日前に地元・福岡のテレビに出演。本の宣伝を兼ね新曲を披露して話題を集めた。

 両者ともメディアを巧みに使った書籍宣伝のための「仕掛け」だろうが、昔から芸能界には「仕掛け」は普通にあった手法。柳葉敏郎哀川翔らのいた「一世風靡セピア」は、あえて路上パフォーマンス集団として渋谷の繁華街で活動。大衆の口コミで広がった謎の集団をメディアが次々と取り上げ、文字通り一世を風靡する人気になった。路上で歌って踊り、大衆からメディアに載せる。これも一種の仕掛けである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」