3年前から「日枝院政」構想 フジテレビ大型人事のウラ側

公開日: 更新日:

 視聴率低迷による業績悪化にあえぐフジテレビは亀山千広社長(60)の退任、ならびに「フジの天皇」こと日枝久会長(79)が代表権のない取締役相談役に退くなどの人事を固めた。トップ2人の刷新で再起を狙うとおおむね報じられているが、どうなのか。

「今回の人事は約3年前から温められていたもので、絵を描いたのは、日枝氏です。次期社長に就く宮内正喜氏はフジテレビ絶頂期のバブル時代、編成局長だった日枝氏の下でバラエティー制作をまとめていた直属の部下。さらに、日枝氏からフジ・メディアHD会長を継ぐ嘉納修治氏も日枝氏の手下であると関係者には知られている。日枝氏は07年から岡山放送社長を務めていた宮内氏を呼び戻し、次期社長を見据えて、15年からBSフジ社長に置いていた。日枝氏は代表権がなくなるとはいえ、今後も取締役相談役として裏でグループを動かす実権を握り続けるでしょうし、これから事実上の“日枝院政”が敷かれるのです」(フジテレビ幹部)

■改革どころか時計の針は逆戻り

 もともと、フジテレビ次期社長には、故遠藤周作氏の長男で専務取締役の遠藤龍之介氏(60)、鈴木克明常務取締役(58)、大多亮常務取締役(58)らが候補に挙がっていた。誰になるにせよ、こうしたアラ還世代がかじ取りをしていくと内外からみられていたのだ。ところが、ふたを開けてみたら、73歳の宮内氏。亀山世代からひと回り後退したという印象はぬぐえず、社内では違和感を覚える者が続出しているという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  1. 6

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  2. 7

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」