碓井広義
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碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

「CRISIS」は大人の男が楽しめるハードボイルドの意欲作

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 3年前のこの時期、見逃せない刑事ドラマが2本、放送されていた。しかも同じ曜日の裏表で。1本は小栗旬主演「BORDER」(テレビ朝日系)。もう1本が西島秀俊主演「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」(TBS系)だ。

 前者は、主人公が死者と対話できる特殊能力を駆使して難事件を解決していく。また後者では西島演じる公安刑事が、妻の命を奪った爆発事件の真相を探っていく。いずれも、小説では成立しても映像化するのは難しい世界を描いた作品だった。

 今回の「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」は、「BORDER」と「MOZU」のハイブリッドともいうべき刑事ドラマだ。特捜班の捜査員・稲見(小栗)は元自衛隊員。特殊任務に就いた際、心に深い傷を負った過去を持つ。普段は何を考えているかわからないが、現場では無鉄砲と思えるほど大胆な行動に出る。同じ捜査員の田丸(西島)もまた、かつての事件をきっかけに心を閉ざした男だ。

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