下戸だった永井美奈子さん “ワインセラー3台”になるまで

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 その時は赤ワイン。グラスに恐る恐る口をつけると顔は赤くならないし、体もほてってこない。ちょうど運ばれてきた牛ヒレ肉とフォアグラのステーキを食べながら飲むとそれまでの味と違う。よりうま味が深まり、すごくおいしい。ついついグラスを空けてしまいました。

 私にとっては快挙も快挙。「3センチの永井」が「6センチの永井」に進化した瞬間でした。そのワインこそボルドーの超高級ワイン「シャトー・ペトリュス’87」。おいしいわけですよ。

 それからは江川さんの食事会がさらに楽しくなり、「これを飲んでみろ」「これとこっちの違いがわかるか」って。普段は飲まないのに、その時だけ少しずつ飲むようになったんです。

 そして翌年11月、休暇を利用してイタリア在住の友人とともにトスカーナのキャンティのワイナリーへ。残念ながら、ブドウがたわわに実ってる光景は見られませんでしたが、オリーブオイルの収穫時期でお祭りをしていて、取れたてのオリーブオイルと地元のキャンティをいただきました。そこで作られた生ハム、パンにはオリーブオイル。ワインはその産地の料理が一番合うという、ワインの原点を体感しました。

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