キムタクから刺激も 矢柴俊博語る名バイプレーヤーの奥義

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「『電車男』の後は『救命病棟24時』のような大きな仕事を頂いて顔を覚えてもらえる。そんなチャンスボールを打ち返しているうちに、プロの俳優としてやっていけるようになりました。必死に演技と格闘して、役に適応しようとしているのを、誰かが見てくれていて、運を運んで来てくれるんです」 

■共演して驚いたキムタクの底力

「あぁ、主演がキムタクの!」と言われるようなメジャー作品に出演することも多く、共演者について聞かれることも多い。

木村拓哉さんは、座長として常に周りに気配りをなさる方でした。そして凄いのは、どんな長ゼリフでも、テストの段階から完全に正確に演じること。僕などは長いセリフの時は、あえて試行錯誤しながら微調整を加えて本番に向かったりしますけど、木村さんは最初から一言一句完璧。スターの底力に驚かされました。

 この仕事は、華やかな一方で“選ばれないという宿命”も常に背負っています。俳優にはそれを楽しめるような精神力も問われ続けていると思います。ま、一番それを忘れさせてくれるのは、結局ステキな仕事だったりするんですけどね(笑い)。小劇場時代の経験を生かして、いつか自分から発信する側としても頑張ってみたいですね」 

▽1971年、埼玉県生まれ。学生時代から演劇を志し、30歳をすぎて映像に進出。みずほ銀行、ピザハット、ジョンソンのトイレスタンプなどのCMに出演。ドラマ「電車男」でオタク役を好演し注目される。来年1月放送開始の連続ドラマW(WOWOW)に出演。

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