安室&桑田登場も…NHK紅白“40%割れ”専門家はどう見た?

公開日: 更新日:

 NHK関係者には大ショックの正月となってしまった。大晦日の紅白歌合戦で、第2部(午後9時~)の平均視聴率が関東地区で39.4%、関西地区で39.6%となり、関東は前年の40.2%を下回り、歴代ワースト3位という不名誉な記録を打ち立ててしまった。

 今回の2部は引退を表明している安室奈美恵(40)や桑田佳祐(61)の登場もあり、「50%の大台復活も狙える」と大いに盛り上がっていたが、ビデオリサーチ社の発表した数字はまさかの40%割れ。関係者は総じてガックリで、「安室さんと桑田さんでも駄目なのか」などと、落胆の声が上がっている。芸能リポーターの城下尊之氏は、こう分析する。

「数字はともかく、とてもよくできていた番組だったと思います。総合司会の内村光良さんがちょっとのアドリブをうまく入れながら、自由で、小気味よく、多くの視聴者の方々が絶賛している通りでしたし、そんな内村さんに白組司会の二宮和也さんが上手に合いの手を入れつつ、きっちりと進行時間を管理していた。ニノ(二宮)のプロの仕事がとりわけ印象的でした。有村架純さんは花を添え、司会陣のキャスティングだけでも、最近の紅白と比べても秀逸だったと思います。

 実際、出場者、そしてNHKスタッフの皆さんの意気込みは相当だったのでしょう。たとえば欅坂46のメンバー3人が内村さんとのコラボ企画でのパフォーマンス中、倒れ込んでしまうハプニング。最近の若手グループは当然のように激しいダンスと歌を見せていますが、一遍にやるのは本当に大変なんですね。それをあの大舞台で立て続けにやったのですから、倒れても仕方ない。倒れて当たり前というレベルのステージだったのです。

 三山ひろしさんの歌唱中に行われた、けん玉のギネス世界記録挑戦という企画といい、今回は視聴者の目を離さない工夫が随所に見られた。ただ歌を聴かせていればいいという時代ではないことを踏まえ、バラエティーの趣向を加味した見せ方も視聴者の高評価につながったと思います」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」