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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

芸人の“あるべき論”と無縁 ブルゾンちえみの「待つ」才能

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 マツコ・デラックスは、「おもしろ荘」の予告で一瞬映ったブルゾンを見てブレークを確信したという。そして、その芸人として特異な振る舞いに驚いた。それは彼女が何かコメントを振られた時だ。普通、芸人ならば少しでも面白いことを言おうとする。だが、彼女は違う。

「この人さ、ウケも何にも考えないでさ、普通にコメントするのよ。堂々と“ブルゾンちえみとしての感想です”っていう感想を、ウケ狙いも考えずに堂々としゃべるのよ。大物ではあると思う」(日本テレビ「しゃべくり007」17年11月6日)

 そう。ブルゾンは「芸人はこうあるべき」というような固定観念とは無縁のところで生きているのだ。本人も「私のネタは面白いんじゃないんです。気持ちいいんです」(「朝日新聞」17年4月8日)と語り、芸人などの肩書にとらわれないエンターテイナーを目指すと公言している。

 そういう柔軟性があるからこそ、ブルゾンにマラソンをやらせたらどうだろう、ドラマで演じさせたらどうなるだろう、と作り手が寄ってきて彼女の魅力を引き出してくれるのだ。

 彼女の恋愛指南ネタに「花は自分からミツバチを探しに行きますか? 探さない。待つの」というのがあるが、それは恋愛だけではない。ブルゾンの芸人、いや、エンターテイナーとしてのスタンスでもあるのだ。

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