低空発進…広瀬すず「anone」の課題はキャラづくりのブレ

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 広瀬すず(19)主演の日本テレビドラマ「anone」が10日にスタートしたが、初回視聴率は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)といささか期待外れの結果となった。

 同作はかつては「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)、近年では「Mother」(日テレ系)などのヒット作を手がけた坂元裕二氏が脚本を担当。そんな坂元氏と、主演映画「ちはやふる」「チア☆ダン」などの相次ぐヒットで勢いに乗る広瀬のタッグとなれば、ドラマのヒットも鉄板かと思われていたのだが……。

「広瀬は役づくりのために髪をバッサリ切ってショートカットに。PR活動にも積極的で、ワイドショーなど“番組行脚”してPRに努めました。両親を亡くした天涯孤独な少女という役柄ですが、電話帳ほどの分厚い人物描写がされている資料を手渡されたり、脚本の書き換えなどが多く、頭がパンクしそうだとか。そのため、キャラづくりがブレブレのようです」(日テレ関係者)

 脚本に時代性を織り込むことに長けたヒットメーカーの坂元氏だが、最近はというと、「16年1月期の月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』はブレーク中の有村架純を主演に抜擢。しかし、若者の貧困や介護問題などをテーマにした脚本が重すぎて若い人には受け入れられず、全話の平均視聴率は2ケタに届きませんでした。その翌年の『カルテット』も作品の評価は抜群でしたが全話平均は8.9%でした」(テレビ誌ライター)。

 当代きっての人気女優と脚本家のコンビなら2ケタ視聴率は最低限のハードルのはず。第2話以降の巻き返しに期待だ。

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