芸能活動51年目にして…萩原健一「作家デビュー」のウラ側

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「実はグループサウンズ解散後、脚本の勉強をしたいと思って……」

 そうして努力した結果、72年3月公開の映画「約束」(斎藤耕一監督)に助監督として参加する。しかし主演俳優が降板し、その代役に抜擢。これが高評価を得て、役者としてのサクセスストーリーを体現していったのだ。周りはもてはやしたが、本人は複雑だったのかも知れない。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏が言う。

「ジュリーが王道のアイドルならば、ショーケンはちょっと影というか、斜に構えた不良っぽいところがあり、よく比較されていたのを覚えています。それが『前略おふくろ様』では長めのおかっぱ頭をバッサリ切って、料亭の板前になり切っている。グループサウンズ時代から内面の葛藤といいますか、マグマのようなエネルギーを感じさせましたけど、それはそのまま。当時から何かを成し遂げたいと思っているという印象がありましたね。還暦を過ぎた今もそれが尽きることがなく噴出しているのでしょう」

 私生活では結婚離婚を繰り返し、芸能マスコミを通じて世間を騒がせた。大麻不法所持や飲酒運転による人身事故、映画の製作スタッフへの恐喝未遂など警察沙汰もいくつもあった。

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