“低刺激”だからウケた? 吉高由里子「正義のセ」大健闘の謎

公開日: 更新日:

 4-6月期のゴールデン、プライムタイムの連ドラ平均視聴率は軒並み1ケタ台。話題作はさまざまあるが、2ケタで上位を独占するテレビ朝日系の刑事ドラマの牙城は崩せていない。

 その中で「思わぬ、と言ったら失礼かもしれませんが、健闘と言っていいでしょう」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏が注目するのが、吉高由里子(29)が新米検事として奮闘する「正義のセ」(日本テレビ系)だ。

 阿川佐和子原作、日テレ水曜22時枠得意の女子のお仕事ドラマ、急逝した大杉漣さんの代役に寺脇康文を起用し初回は11%とまずまずのスタートし、その後も10%前後をキープ。「ストーリーが一本調子」「事件解決の過程が単純すぎる」「吉高由里子が検事とはほど遠い」など、一般視聴者に加えて雑誌やネットに寄稿するテレビウオッチャーからも辛辣な意見が多いものの、長澤まさみ主演の「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系=月曜21時)より上位につけている。

「23日放送の第7話は、保育園の助成金不正受給絡みの話で、ちょうど森友学園の籠池夫妻保釈のニュースが流れたという話題性もあったにせよ、ドラマの内容自体は残念なものでした。不正受給発覚のきっかけが園児のお絵描き帳、園長は不正受給でぜいたくをしているようにも見えなかったし、簡単に"完落ち"してしまう。吉高が演じる新米検事が持ち前の正義感で粘って悪を断罪する、といった爽快感があるわけでもない。正直、何が面白いのかという理由が見つけにくいんです」(前出の亀井氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ