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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

自民党には野蛮で愚かしい議員がいっぱい隠れていやがる

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 クソがつくほど暑い。最中に怒らせるな。杉田水脈という中年女。どこまで傲慢なんだ。信じがたいヤツだ。それでよく衆院議員になれたもんだ。「LGBTのために税金を使うことに賛同が得られるでしょうか。彼ら彼女らは子供をつくらない、生産性がないのです」と雑誌で言ってのけた。とんでもなく無教養で粗末な差別主義だ。おまえこそ何サマだ、どんなモノを生産してきたんだと聞き返したくなった。まるでドイツのナチス党みたいな狂った選別主義者の言い草と変わらんぞ。「生産性」って子供を増やすことか? 人間は子供をつくらないと人じゃないと、どこのバカに教えられたんだ。今どき、戦中の「産めよ増やせよ」の殖産計画じゃあるまいし、心底、呆れ返ってしまった。

 こんな恐ろしい発言をさせていたのが自民党。世界中で騒がれて叩かれて、初めて、所属先の北海道連が「差別するような寄稿は遺憾だ」とご託を並べていた。何が「差別するような」だ。完全に差別だろが。こういうヤツにはまず議員資格はない。政治は任せられない。今こそ、レズ、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの性的少数者は、この議員を地方比例ブロックで生産してしまった自民党本部にこそ押しかけてやれ。こんな野蛮で愚かしい議員が実はいっぱい隠れていやがるんだから。

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