俳優・勝村政信さんの胸に突き刺さった 北野武からの一言

公開日: 更新日:

 そして初めてお会いした時の言葉が「悪いようにはしねえからさ」。僕の不安を見透かしたようで、ピンポイントで胸に突き刺さりましたね。

映画「ソラチネ」にも抜粋してくれた

 いざ、レギュラーに加わると、とにかく面白かった。ダンカンさんによくハリセンで叩かれたりしましたが、プライドなんてありませんでしたから、何をされてもへっちゃら。むしろ、素人さんやお年寄りをイジって笑いをとる演出に抵抗がありました。それを同じ楽屋だった川崎徹さんに話したら、「そんなに深刻にならなくてもいいよ」と慰められ、肩の荷が軽くなったものです。

 そうこうしてるうちに収録の合間に、武さんが監督第4作になる映画の構想を話してくださるようになりました。それが93年6月公開の「ソナチネ」です。

 この作品は武さんが「一番思い入れがある」とおっしゃってますが、主人公の武さん率いる東京のヤクザたちが沖縄の兄弟団体の助っ人に行き、最後は親分にだまされたことを知って皆殺しにするというストーリー。僕は兄弟団体の舎弟・良二役でした。

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