相棒、リーガルV…“週間3冠王”立て続け「テレ朝」の野望

公開日: 更新日:

 放送ジャーナリストの小田桐誠氏が言う。

「80年代から日テレの弱点はドラマでした。報道やバラエティーは軌道に乗ると3~4年は高視聴率で安定する傾向がありますが、ドラマはやってみないと分からないし、ヒットしてもシリーズ化しない限り1クール(3カ月)で終わってしまう。フジテレビの凋落を見ても分かるように、今の視聴率はドラマで差がつく傾向があります。そこでテレ朝は日テレに徐々に迫った、今が視聴率を抜くチャンスだとみて、『相棒』『米倉』『科捜研』と3つのキラーコンテンツで勝負に出たのだと思います。また人気番組の前後は相乗効果も期待できます」

 日テレの敗因はハッキリしたが、なぜ、テレ朝はこのタイミングで仕掛けてきたのか。

 コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「10月に改編された日テレの『news zero』対策が関係していると思います。『報道ステーション』の前に人気ドラマを放送し、その流れで『報道――』を見てもらうという戦略でしょう。“ながら見”の人も多いので、『報道――』が終わった後にもテレビ朝日の番組を見続ける人も多いはずです」

 テレ朝はキラーコンテンツを続々投入し、GP帯の視聴者の囲い込みに成功しつつある。日テレを年間王者から追い落とすのは時間の問題か。
(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景