学校で「親父が座布団10枚取ってから言え」とバカにされ…

公開日: 更新日:

 大喜利の中で木久扇は、当初から「おバカキャラ」を前面に出していた。私としては、大喜利メンバーの中で最もインテリで頭脳明晰だと思っているが、視聴者には「いつもとぼけた答えをする人」としか映らない。そういう父親を持つ息子はどう感じていたのか。木久蔵に聞いてみた。

「幼稚園、小学校低学年までは、テレビに出ている人が父親ということで一目置かれてました。それが高学年になった頃からバカにされ始めるんです。『おまえのお父さん、いつもくだらない答えばっかりしてるな』って。多感な中学の時が一番つらかったですね。月曜日に学校へ行くと、前日の笑点を見た同級生に必ずちゃかされる。言い返すと、『親父が座布団10枚取ってから言えよ』って言われる。家に帰って、『お父さん、お願いだから座布団10枚取ってよ』と頼みましたもの」

 父親の答えはどうだったか。

「『ごめん、それはできない』って。その時初めて、父親にもできないことがあるんだと知りました」

 その後、木久蔵こと豊田宏寿少年は玉川大学文学部に進学し演劇を専攻する。在学中に落語家を志望するのだが、そのきっかけを木久扇が語る。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった