著者のコラム一覧
髙橋隆

1949年1月生まれ。学生時代に「走れコウタロー」で知られる「ソルティー・シュガー」の一員としてデビュー。大学卒業後はディレクターに転身し、ビクターエンタテインメントやテイチクエンタテインメントで数々のヒット曲を生み出す。代表作は「ダンシング・ヒーロー」「襟裳岬」「てんとう虫のサンバ」「白いギター」など。現在はフリーの音楽プロデューサー。

日吉ミミ「世迷い言」上から読んでも下から読んでも…

公開日: 更新日:

「世迷い言」(1978年)

 とんがってるっていうか、意表をついた企画色の強い作品はいくつかあって、そのひとつが日吉ミミの「世迷い言」。これはTBS系ドラマ「ムー一族」の挿入歌で、プロデューサーの久世(編注・光彦)さんから、「こんど日吉ミミを出すから」って発注が来た。「走れコウタロー」の頃に「男と女のお話」が売れてたから、歌番組かなんかで一緒になって、日吉ミミとは昔から仲良かったんですよ。

 で、作詞の阿久悠さん、久世さん、日吉ミミ、そして私の4人で企画会議をやったんです。いろいろ話しているうちに出てきたのが、上から読んでも下から読んでも同じっていう言葉。雑誌に載ってたのかな。“八百屋”から始まって“竹やぶ焼けた”みたいな。一番長いのが“ヘアリキッドけつにつけドッキリあへ”。くだらないよね(笑い)。

 そんな中で私がポツリと言った「世の中バカなのよ」って言葉に久世さんが「面白い!」って乗っちゃって……。で、作曲どうしようって話になって、また私が思いつきで「中島みゆきはどうですか」って言ったら、それもまた採用になっちゃって。日吉ミミと何となく歌い方が似てると思ったんですよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲