社会不信の塊だった堀潤さんがNHKに入局した深い理由は…

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堀 物事を取捨選択するときに「自分のイエスは誰のイエス?」と常に問いかけることが大切なのではないでしょうか。支持しようと思った理由をきちんと説明できるかどうか。気持ちの内側を見つめる力が求められている気がしています。

名越 自分で考え、導き出した答えは、生きる支えにもなります。

堀 僕は大学時代に大日本帝国や独ナチスのプロパガンダを専攻していたんですが、基本、社会不信の塊なんです(笑い)。日本はドイツと違って主要メディアは戦前戦後ともに同じです。いま直面しているメディア不信は過去をきちんと検証しなかったからではないか。そんなふうに考え、NHKに入って確かめようとしたんです。

名越 国内の討論番組の多くが意見の交流がないまま終わるところに、自分も含め文化の未熟さを感じるのですが、放送文化もその一端が表れるのでしょう。

堀 その通りですね。視聴者には横道を排除した一気通貫なメッセージでないと届かないだろうと事実をソリッドにする。上から目線の制作姿勢ともいえます。

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