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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

神田松之丞の芸と毒舌の根幹はグレーゾーンとアンモラル

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「この業界でおまえの味方は、俺と高田(文夫)先生しかいないんだから」(太田光テレビ朝日「お願い!ランキング『太田松之丞』」7月3日放送)

 神田松之丞(36)といえば「今、もっともチケットが取れない」などと言われる講談師。講談を広めるため、テレビやラジオなどのメディアに出る機会が急増しているが、その際、大きな魅力となっているのは、その毒舌だ。そんな松之丞に対し、爆笑問題の太田光が言い放った言葉を今週は取り上げたい。

 松之丞本人は「変な毒舌キャラみたいに思われているけど、それは違うなと……。本音を言う人なんだけど、毒舌キャラとなるとニュアンスは違う」(報知新聞社「スポーツ報知」18年10月4日)と言うが、ラジオで対談し、大いに盛り上がった相手になぜか「2度と対談はない」と言われてしまったり、口を滑らせたことで、ほぼ決まっていた仕事を失ったりもしている。

 学生時代の松之丞はプロレスファンだった。当時のプロレスファンは必ず「ヤオガチ論争」に頭を悩まされる。そんな時、松之丞は「『八百長』か『ガチ』かの2択しかないっておかしいだろう、グレーゾーンで楽しむのが面白いうまみのところだぞ」(文芸春秋社「文春オンライン」18年7月22日)と主張していたという。

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