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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

常に「城田優」を励ますスペイン人母のケ・セラ・セラ精神

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「『ブラボー!』って聞こえると、うちの家族来てるなって」(城田優日本テレビ「しゃべくり007」8月12日放送)

 いまや日本を代表するミュージカル俳優のひとりである城田優(33)。彼の母親はスペイン人。スペイン人は特に家族を大事にし、たとえ離れて暮らしていても日曜日などには集まって食事をしたりするのだという。城田家も例外ではなく、家族みんな仲がいい。だから、城田が出演する舞台もよく家族で見に来る、と語った言葉を今週は取り上げたい。

 幼い頃はしつけに厳しい母だったが、成績のことはあまり言われなかった。高校の三者面談で「授業中、友達と話している」と注意されても「良かったです。高校に入るとき、ナーバスになっていたので友達ができて楽しくやっているのなら」というような母だった(テレビ朝日「徹子の部屋」2017年12月12日)。

 小さい頃から芸能の仕事に憧れ、13歳から本格的にオーディションに参加するようになった。だが、その頃、既に身長が180センチを超え、彫りの深い西洋風の顔立ちがアダとなり、最初の50回はすべて落ちた。「もう少し顔が薄ければね」などとハッキリと言われたという。海外からの転校生のような役どころでしか使えないというのだ。

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