愛想のないエレベーターボーイがタップを覚えて直談判した

公開日: 更新日:

 その後、深見に「師匠、私のタップを見てください」と声をかけた。

「センスがあったんです。深見は『なんだ、おまえ、なかなかだなあ。欠員が出たら使ってやるよ』って。その後、たまたまコメディアンが病気で舞台を休んだ日があって、チャンスが回ってきた。ことわざに〈チャンスの神様は前髪しかない〉ってのがあるでしょう? 浅草にも、数多くの芸人が来ては去っていったけど、本人の才能や努力に加えて、やはり運も関係しているんですよ。欽坊(萩本欽一)にも同じことを思いましたね」

 たけしは、しっかり代役を務めた。その姿には、深見も驚いたという。

「エレベーターボーイをしながら、タケは幕あいをのぞいて、誰に教えられるでもなく学んでいたんだ。これが芸人になるきっかけ。一生懸命努力するセンスがあったのが大きいね」

 この頃、かつての座付き作家の井上ひさしも、仕事でフランス座を訪れている。すでに井上は、直木賞の受賞作家として活躍していた。そのときに乗ったエレベーターでたけしに遭遇している。後年〈ものすごい不機嫌な青年がいたんですよね〉とたけしとの対談で語っていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  2. 2

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  3. 3

    地方での「高市効果」に限界か…東京・清瀬市長選で自民現職が共産候補に敗れる衝撃

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希は結果が伴わない“自己中”で「生き残り」に崖っぷち【31日ガーディアンズ戦に先発へ】

  5. 5

    高市首相の実像は「働かない×5」…就任当初から半日引きこもりで“国会サボタージュ”の自己中ぶり

  1. 6

    全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方

  2. 7

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  3. 8

    高市人気の逆回転が始まった!“にわか1強”を崩す「予算審議」「イラン戦争」「自衛官侵入事件」の三重苦

  4. 9

    ケンカ別れした伊原監督から“まさかの誘い”も「何を今さら」と断った

  5. 10

    <第3回>力士とのセックスはクセになる!経験者が赤面吐露した驚愕の実態とは…