<7>刑務所でバカ受けする「シモネタ」所長や刑務官も笑う

公開日: 更新日:

 才賀が初めて慰問に訪れた旭川刑務所は長期刑の囚人が収容されており、無期懲役の者もいる。

「そんな連中を笑わせるのに一番いいのはシモネタなんです。所長さんに『好きなようにやってください』と言われてますからシモネタもオーケー。それで落語の前に、『皆さんは免業日(所内の作業が休みの日)に何をしてますか。きっとご家族に手紙を書いたり、被害者の方に手紙を書いたり、センズリをかいたり……』なんて振るとバカ受けです」

 所長や刑務官も一緒に笑ってるというのだから、刑務所も話がわかるようになったものだ。

 少年院と刑務所の慰問を続けるうち、才賀の活動に賛同する同志が現れた。寄席の色物で津軽三味線の太田家元九郎と三遊亭円歌一門の歌武蔵である。才賀と2人の共通項は「海上自衛隊」。元九郎も海自出身で、歌武蔵は武蔵川部屋の力士を廃業した後、落語家になった変わり種である。

「ヤツは横須賀の海自教育隊に入ったほどの海自ファンです。あたしが口をきいてやって、4カ月の訓練を受けたんですが、普通ならあんなデブ、入隊できません。特別に入隊させてもらった。その縁で今も海自関係者から仕事を頼まれる。自衛隊の方々は義理堅いんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁