NHKで明らかに テレ朝「ポツンと一軒家」がウケる理由

公開日: 更新日:

 なるほど、「ポツンと」を見ていてほんわかした気分になるのは、一軒家の住民たちの心豊かな穏やかな暮らしぶりだけでなく、作り手の真面目さがにじみ出ているからだったのだ。

 このランキングの4位以下を見ても、「マツコの知らない世界」(TBS系)、「開運!なんでも鑑定団」「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)、「ブラタモリ」(NHK)と、好感度の高い出演者が上手に素人をもり立て、ふざけ過ぎない番組が並んでいる。

 いまは、こうしたシニア世代が“見ごこち”がいいと感じるバラエティーが、人気となり、長く続いているらしい。三流芸人が半裸でバカ騒ぎしたり、素人いじりで下品な笑いを取ろうとする番組は嫌われる。

 そのシニア世代がテレビで一番嫌うのがウソだ。「イッテQ」が視聴率で「ポツンと」に抜かれたのも、「クレイジージャーニー」「消えた天才」が番組終了となったのも、やらせや映像操作でシニア視聴者に逃げられたり、見限られたからだろう。若者はやらせも笑って楽しむが、シニアは許さない。

 しかし、ウソのない、丁寧で真面目なばかりのバラエティーって、面白いかなあ。

(コラムニスト・海原かみな)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発