「ダイ・ハード」“米国買い”の象徴で奮闘する刑事に興奮

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 80年代は日本製品が米国市場を席捲し、米国民が日本車をハンマーで破壊する映像がニュースで流れた。バブル期にはジャパンマネーが米国の不動産を買いあさった。本作で襲われるナカトミビルに財宝が眠っているのはそうした事実を皮肉っているのだろう。しかもハンスらテロリストはドイツ人だ。あの大戦で米国と戦ったドイツ人が元同盟国の日本人を殺し、そこに米国人の刑事が巻き込まれるという構図である。ナカトミビルは日本のアメリカ買いの象徴。マクレーンがビルで大爆発を起こす姿に米国民は胸がスッとしたかもしれない。

(森田健司/日刊ゲンダイ)

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