著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

赤塚不二夫編<7>入院先でもサンマ焼き、焼酎を飲んでいた

公開日: 更新日:

 出会った頃にはすでに「アルコール依存症」だった赤塚不二夫氏(享年72)。元妻と離婚後、連日連夜の酒が要因といわれていた。

 真知子さんと再婚したのは依存症を心配した“元ニョウ(女房)”と呼ぶ前夫人が、先生のアシスタントをしていた真知子さんを再婚相手として薦め、保証人にまでなってゴールインした。「元」と「今」の女房が大の仲良しという関係だった。こんな関係をつくったのも赤塚氏の魅力が成せるものだと思う。

「先生にお酒をやめさせるのは可哀想」と真知子夫人は完全に禁酒させなかった。飲み過ぎが続くとカラ嘔吐が頻発する。赤塚家ではこれを「ゲーゲー病」と呼んでいた。

 その時は体内からアルコールを抜いて体内を清浄する「ウオッシュアウト」のために入院していた。特別個室で真知子夫人も看護生活をしていたが、この頃は看病にも余裕があった。

 病院にお見舞いに行くと、「今夜、なに食べる」と自宅と同じ感覚で聞いてくる。病室内はIHヒーター付きのキッチンもあるので、料理が得意な夫人は簡単に調理。ちゃんこ鍋をすることもあった。看護師さんも「今日は鍋なの。おいしそう」と笑い、日替わりメニューを見て楽しんでいた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ