“トヨタの看板”キムタクを起用 苦境にあえぐ日産の勝算は?

公開日: 更新日:

 問題はキムタクの起用によって業績が回復するかどうかだろう。

 日産の本業のもうけである連結営業損益は19年度に404億円の営業赤字(18年度は3182億円の黒字)だった。18年11月にカルロス・ゴーン前会長が逮捕される少し前から苦境にあえいでいる。

「日産が低迷している主な原因は新車投入の遅さとブランド力の低下です。木村拓哉さんをブランド大使に迎えることでイメージ刷新を狙ったのでしょうが、せっかくならもっと若手の俳優か、目まぐるしく動いている『新しい地図』の3人をCMに起用した方が消費者にサプライズを与えられたかもしれません。その辺のセンスが現在の日産を象徴しているような気がします」(経済ジャーナリスト・井上学氏)

 もっとも、最近のキムタクは、主演ドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)、「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)を立て続けにヒットさせている。マクドナルドの新CMの評判も悪くない。日産がキムタクにすがる理由は分からなくもない。

“キムタク効果”によって、新型コロナウイルス禍でどれだけ販売台数が伸びるのか見ものだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???