“トヨタの看板”キムタクを起用 苦境にあえぐ日産の勝算は?

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 問題はキムタクの起用によって業績が回復するかどうかだろう。

 日産の本業のもうけである連結営業損益は19年度に404億円の営業赤字(18年度は3182億円の黒字)だった。18年11月にカルロス・ゴーン前会長が逮捕される少し前から苦境にあえいでいる。

「日産が低迷している主な原因は新車投入の遅さとブランド力の低下です。木村拓哉さんをブランド大使に迎えることでイメージ刷新を狙ったのでしょうが、せっかくならもっと若手の俳優か、目まぐるしく動いている『新しい地図』の3人をCMに起用した方が消費者にサプライズを与えられたかもしれません。その辺のセンスが現在の日産を象徴しているような気がします」(経済ジャーナリスト・井上学氏)

 もっとも、最近のキムタクは、主演ドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)、「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)を立て続けにヒットさせている。マクドナルドの新CMの評判も悪くない。日産がキムタクにすがる理由は分からなくもない。

“キムタク効果”によって、新型コロナウイルス禍でどれだけ販売台数が伸びるのか見ものだ。

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