高倉健さんの「東映に来るか」の誘いで役者の道へ

公開日: 更新日:

 これが縁で、三郎は健さんを生涯の恩人として敬愛するようになる。そして後年、健さん主演の「四十七人の刺客」で共演し、遺作の「あなたへ」にも出演するのだから人のつながりは面白い。

「練馬の大泉にある東映撮影所の大部屋に入ったのが20歳の年でした。来る日も来る日も、エキストラに毛が生えたようなチョイ役ばかりでね。俺の本名は石原三郎というんだけど、撮影所に同じ石原という所員がいて、よく間違えて呼び出された。それで『紛らわしいから芸名を変えろよ。おまえは健さんの紹介で入ったんだから、倉をもらって石倉でいいだろ』と言われ、それが生涯の芸名になったわけです」

 私は、健さんから直々に倉の字をもらって付けたと思っていたが、聞いてみないと分からないものだ。 =つづく

(聞き手・吉川潮

▽いしくら・さぶろう 1946年生まれ、香川県小豆島出身。本名は石原三郎。高倉健の紹介で東映東京撮影所の大部屋俳優になり、任侠映画などに出演。その後、演芸界に転身。コント・レオナルドを結成し活動するが、85年に解散し俳優に復帰。出演作多数。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石原プロ「炊き出しの流儀」 被災地一番乗りがエラいわけではない

  2. 2

    橋上巨人が“不祥事”阿部前監督の遺産に助けられる幸運…“肝いり選手”が投打で躍動

  3. 3

    横浜流星「BL作品興味なし」発言に滲むプロ意識 「べらぼう」後初の民放連ドラ主演で注目

  4. 4

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  5. 5

    広末涼子「THE TIME,」での地上波復帰に驚き広がる ブーイングの中で8月6日に特別企画放送へ

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    自民税調会が紛糾し党内大荒れ! 高市首相「消費税減税」でいよいよトドメ…反対派議員が証言

  3. 8

    ポールの一曲一曲に足りないジョンの曲作りの不思議感覚

  4. 9

    『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』旧ソ連や黒人解放がインスピレーションを与えた時代

  5. 10

    大谷翔平は今季中の投手復帰どころか「二刀流消滅危機」…左膝に加え右腕の違和感を改めて露呈