「恋母」人気ジワリは狙い通り 個人視聴率重視とSNS拡散力

公開日: 更新日:

細かい部分まで手を抜かず

 ネット上では、〈どんどんイケメンに見えてくる〉〈男前すぎてしびれる〉などと阿部扮するバツ3の人気落語家・丸太郎を称賛する声がダントツ。一方、主演の木村の相手役、小泉扮する週刊誌記者の斉木には〈こういう勝手な男が、世の男性のほとんど〉なんて厳しい意見も。

「従来の恋愛ドラマなら主役の相手が一番のイケメンに描かれるのに、そうならないのが、このドラマの魅力なのかも」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。

 亀井氏は「チーフプロデューサーの磯山晶さんのセンスに、見ている女性は戸惑いながらも心地よくハマれていると思います」と、こう続ける。

「3人の息子たちもみんなイケメン。従来なら3人いれば1人はジャニーズが入るのに“非ジャニ”で固めた。第3話で磯村さんの“全裸待機”からのシーン。仲さんの夫の愛人“山下のり子”の濃すぎるキャラ……ツッコミも含めて、いろんな角度から思わずツイートしたくなるような要素を、全体にちりばめていますよね。細かい部分まで、何一つ手を抜いていないのが伝わります」

 女性の個人視聴率とSNSの拡散力と、狙いははっきりしているが、世の多くのオジサン世代には、“勝手な男”斉木の感情や言動が一番共感できるような気も。もしかしたらそれも“狙い”だったりして? 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い