「恋母」人気ジワリは狙い通り 個人視聴率重視とSNS拡散力

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細かい部分まで手を抜かず

 ネット上では、〈どんどんイケメンに見えてくる〉〈男前すぎてしびれる〉などと阿部扮するバツ3の人気落語家・丸太郎を称賛する声がダントツ。一方、主演の木村の相手役、小泉扮する週刊誌記者の斉木には〈こういう勝手な男が、世の男性のほとんど〉なんて厳しい意見も。

「従来の恋愛ドラマなら主役の相手が一番のイケメンに描かれるのに、そうならないのが、このドラマの魅力なのかも」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。

 亀井氏は「チーフプロデューサーの磯山晶さんのセンスに、見ている女性は戸惑いながらも心地よくハマれていると思います」と、こう続ける。

「3人の息子たちもみんなイケメン。従来なら3人いれば1人はジャニーズが入るのに“非ジャニ”で固めた。第3話で磯村さんの“全裸待機”からのシーン。仲さんの夫の愛人“山下のり子”の濃すぎるキャラ……ツッコミも含めて、いろんな角度から思わずツイートしたくなるような要素を、全体にちりばめていますよね。細かい部分まで、何一つ手を抜いていないのが伝わります」

 女性の個人視聴率とSNSの拡散力と、狙いははっきりしているが、世の多くのオジサン世代には、“勝手な男”斉木の感情や言動が一番共感できるような気も。もしかしたらそれも“狙い”だったりして? 

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